知っておきたい法令ガイド
派遣法とは
正式名称は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(昭和61年7月1日施行)と言い、「労働者派遣法」と呼ばれることもあります。
この法律には、労働者派遣の対象にならない業務や、契約に定めなければならない事項、派遣元・派遣先が講ずべき措置、その他関係法令の適用などが定められており、派遣労働者を雇用する「人材派遣会社」(派遣元)だけでなく、派遣先となる企業も、この法律を遵守する必要があります。法律の内容を知らずに派遣労働者を受け入れてしまい、後々トラブルになるケースもありますので、事前によく内容を確認しておくことが大切です。
派遣先企業や派遣労働者が知っておくべきポイント
特に知っておく必要があるのは、就業条件や禁止事項です。就業条件では、派遣労働が禁止されている業務を確認しておきましょう(右図参照)。
また、業務内容によって期間の制限がある場合があります。禁止事項としては、二重派遣や事前面接、履歴書の提出、契約外業務の指示などが挙げられます。
ただし、派遣法は過去に何度か改正されており、今後も改正が予想されています。このように、社会の状況によって変化していく法律ですので、新聞やニュースなどを通じて、どのような改正内容が見込まれているのかをチェックしておくことも大切です。
派遣法に関するQ&A
- 「紹介予定派遣」と「一般派遣」は何が違うのですか?
- 「労働者派遣」と「請負」は何が違うのですか?
- 「二重派遣」とはどのようなものですか?
- 派遣労働者の履歴書を提出してもらうことを、派遣先が派遣元へ求めることは可能ですか?
- 派遣労働者に出張を頼むことはできますか?